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夏場の屋外調理に注意しましょう

全国的に梅雨が明けてきて、いよいよ暑い夏がやってきました。
暑い夏と言えばバーベキューなど、屋外で調理をする機会も増えてくると思います。

屋外での調理や食事は非常に楽しく美味しくいただけるものですが、その一方で、食事後にカンピロバクターなどの細菌に感染する方も多いようです。
細菌による食中毒は、バーベキューでの食材の加熱不足や不適切な扱いが原因となることが考えられます(特にバーベキューは火加減が難しく、生焼けになることが多かったり、炎天下により保存温度が高くなりやすいと言った特徴があります)。
今回は食中毒の原因菌のひとつであるカンピロバクターのご紹介と屋外調理も含めた食材の取り扱いについてお話しします。

カンピロバクターとは
カンピロバクターは家畜(ウシ、ブタ、ニワトリ、ヒツジ)などの腸管に常在しています。
特にトリは高い確率でこの菌に汚染されていると言われており、数百個程度の比較的少ない菌量を摂取しても感染することが知られています。
これらの食材をしっかり加熱せずに喫食してしまうことで感染する事例が多くあります。
その他、イヌやネコなどペットも保菌をしている可能性がありますので、ペットの排泄物を処理した後はしっかり手洗いと消毒を行うようにしましょう。

感染した場合の症状は?
カンピロバクターの潜伏期間は1日~7日(通常2~5日程度)ほどで腹痛、下痢、発熱等の症状を引き起こします。
一週間ほどで症状が治まりますが、免疫力が低下していると重症化することもあります。
また、感染して数週間後に手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギランバレー症候群」が発症する場合があることも指摘されています。

感染を防ぐためには?
感染経路の多くは、鶏や牛レバーなどの食材に火が通っていない状態で喫食したことが原因とされています。
食材は中心温度が75℃以上で1分以上、加熱することを心がけましょう。
強い火で炙ると肉の表面は焼けていても、中心部は生ということもあり注意が必要です。

また、生の鶏肉などを調理した器具で他の食材を調理すると、器具に付着していた細菌が他の食材へ付着してしまいます。
生の食肉を調理する器具と加熱済みの食品を扱う器具を別に用意して二次汚染を防止しましょう。

屋外では想像以上に調理器具や手指などに細菌が付着しています。
調理前だけではなく食材を変えるたびに器具や手などを洗い、清潔な状態を保ちましょう。

食材については屋外に出したままにすると細菌が付着したり、外気温により細菌が急激に増える可能性が高まります。
食材は調理するまでクーラーボックスなどで低温保管し、調理するときにだけ取り出して使用したらすぐにクーラーボックスなどに戻しましょう。

なお、屋外で使用した食材は加熱・未加熱に関わらず、細菌に汚染されている可能性があります。
残った食材は持ち帰って、もったいなくても指定された方法で廃棄するようにしましょう。

最後に
屋外の調理に関わらず、食材の十分な加熱や適切な取り扱い、器具の使い分けなどが食中毒を防ぐためにはとても大切なことです。
バーベキューを安全に楽しむためにも正しい知識と行動で食中毒予防に努めましょう。
また、カンピロバクターはヒトからヒトへ感染させることは少ないようですが免疫力が低下していると排泄物を介して感染してしまうことがあります。
気温の高い日が続き体調を崩しやすくなりますが、規則正しい生活を心がけて免疫力を落とさないようにしましょう。

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