ノロウイルス検査

 ノロウイルスとは

ノロウィルス ( Norovirus ) は急性胃腸炎の病原体として知られる 1本鎖 RNA ウィルスである。感染力が強く、あらゆる年齢層に感染し集団食中毒や集団感染を引き起こすため、公衆衛生上重要なウィルスである。ノロウィルスは遺伝的に多様であり、主に GenogroupⅠ (GⅠ) 及び GenogroupⅡ (GⅡ) の2つの遺伝子群に分類され、さらに各遺伝子群はGⅠで15種類。GⅡ 18種類の遺伝子型 genotype に分類される。ノロウィルスの粒子は直径 30 – 38nm の正二十面体であり、ウィルスの中では小さな部類に属する。

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 ノロウイルス感染症とは

潜伏期間は24~48時間で、主な症状は嘔気、嘔吐、下痢(激しい水様便)、差し込むような腹痛、発熱などです。
また、感染しても発症しない場合や軽い風邪に似た症状の場合もあります。

ノロウイルスはウイルス性胃腸炎集団発生の最も重要な病原因子であり、小児から成人までの全年齢層に感染し、小児に散発性の胃腸炎(主に嘔吐)を、年長児から成人に集団食中毒(主に下痢)を引き起こします。

ノロウイルス感染による食中毒事件は年間を通して報告され、秋から冬にかけて、生カキを原因食品とした食中毒が多く発生する傾向が見られます。

 

検査診断

ノロウィルス検査方法 →

ノロウイルスに関するQ&A→

 

ノロウィルスは、病原体検査に必要な組織培養法は確率しておらず、検出方法として電子顕微鏡法 ELISA による免疫学的抗原検出法、さらに核酸増幅技術を利用し、ウィルス遺伝子を直接検出する分子生物学的検出法が開発され、厚生労働省医薬食品局安全部監視安全課の通知 ( 食安監発第1105001号) に基づく RT-PCR法が公定法として最も普及している。

【症状】
症状の始まりは突発的に起きることが多く、嘔吐、下痢、腹痛等が起こり吐気が治まった後は悪寒・発熱を伴う事もある。これらの症状は通常、1.2日で治癒し後遺症が残ることもない。ただし、免疫力の低下した老人では、死亡した例も報告されている。
また、感染しても発病しないまま終わる場合 ( 不顕性感染 ) や、風邪と同様の症状が現れるのみの場合もある。 「嘔吐、下痢、腹痛を伴う風邪」 という表現があるが、それはノロウィルスなどによる感染症である可能性もあり、単なる風邪ではない場合がある。ノロウィルスによる感染が成立している場合、糞便中にはウィルス粒子が排出される。

 

※1 所要日数について

月~土 ( 祝祭日を除く ) の受付の場合に限り、当日の報告が可能です ( 地域差あり ) 。

 

※2 採取容器について

ノロウィルス減菌袋をご使用して頂きます。

 

※3 基準値

定量検査も実施します。

 

■ 検体の提出方法について

検体は宅配等 ( 凍結輸送 又は クール便 ) で本社まで発送して頂きます。

 

ウィルス情報

ノロウィルスを消毒する →

ノロウィルス対策にも有効な消毒液を紹介 →

 

【準備】
※ノロウィルスは感染力が強く、ウィルスが多量に含まれた感染者の嘔吐物やふん便の適切で迅速な対応が大切です。
※いつでも誰でも、嘔吐物やふん便の処理ができるよう、施設内でマスクや手袋、消毒剤等の保管場所、消毒剤の作成方法、使用方法を周知徹底しておきましょう。

【消毒のポイント】
※ノロウィルスの消毒方法で、効果があるのは、次亜鉛素酸ナトリウム加熱です。
※加熱消毒は、熱湯 ( 85℃以上 ) で1分以上加熱しましょう。
※手指は流水と石鹸できれいに洗いましょう。
※アルコールや逆性石鹸はあまり効果がありません。

 

感染経路とは

感染経路はほとんどが経口感染で、原因食品としては生カキなどの貝類が最も多く、ヒトの手指や調理器具を介して汚染されたとされるサラダやサンドイッチが報告されています。また、低温にも強く、汚染された水や氷が感染源になる集団発生例もあります。

ノロウイルスは感染力が強く、吐物や便、その飛沫などから容易に二次汚染を引き起こします。回復後も数日~数週間以上糞便にウイルスが排泄され、環境(ドアノブ・日用 品・リンネ類)からもウイルスが検出されます。

集団感染場所である介護施設、ホテル、保育園、学校、食品を取り扱う施設などでは、十分注意する必要があります。
感染経路